トップページ >> ダブルライセンスなんて必要無い

資格を2つ以上取る理由

2つの資格 難関資格を2つ以上取る「ダブルラインセンス」ですが、資格業・士業で活躍されている方々の多くは「そんな必要は無い」という意見のようです。


でも2つ以上資格を持っていれば取り扱う業務も増えるし売上も増えるんじゃ?という疑問も出ると思いますので、細かく見ていきましょう。


何を専門にするのか?!

年金博士として有名な社会保険労務士の北村庄吾先生は、「社労士なら社労士。行政書士なら行政書士。資格は1つで十分。あれもこれも必要と思う人はいつまで経っても勉強ばかりしている」と述べています。


どんな資格でも同じ事ですが、難しい国家資格に合格したから誰でも成功できるという程、甘い世界ではありません。


資格に合格したら、今度はその資格で扱える業務の中で「自分は何を専門にしてお客を取るのか?」というビジネス的感覚を持たなければいけません。例えば行政書士であれば、行政書士が取り扱える業務だけでもそれこそ膨大な数の業務があるはずです。


行政書士で仕事が取れない理由の多くは、「自分の専門性が打ち出せていない!」つまり差別化が出来ていないからであって、決して行政書士の取り扱える業務が少ないという訳ではありません。


そんな状況で、他の資格取得に手を出しても決して成功するはずもなく、そんな考え方だと一生勉強し続けて終わってしまうと北村先生は語ります。


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上を目指す気持ちが空回り

さらに弁理士の資格を持ちながら弁護士を志した田中(仮名)先生の例を挙げてみます。


田中先生は、弁理士事務所に長く勤め独立されましたが、いろんな案件に携わる度に弁護士という資格の優位性を感じ続けていたんだそうです。


その思いから田中先生は、弁理士の業務をこなしながら司法試験を目指しましたが、日頃の業務負荷と勉強のストレスが重なり鬱状態になってしまい、1年間近く休養を取る事になってしまったんだそうです。


その後、田中先生は無事復帰する事ができ、既に元気に業務をこなしていますが、今はもう弁護士への挑戦はすっぱりと諦め弁理士の価値を高めたいという前向きな気持ちに切り替わったんだそうです。


闇雲なダブルライセンスは不要

やはり「ただ何個も資格を持っていた方が有利」という考え方で、ダブルライセンスに挑戦しても、何の意味も持たないのかもしれません。


資格試験の勉強というのは、決して簡単なことではありませんし、自分にも回りも大きなストレスを与えるという事を十分理解する必要があります。


資格で成功したいのなら、まずは1つの資格で専門性を打ち出して勝負してみる事が最も重要で、ダブルラインスなんて二の次なのかもしれません。


「資格を使って何がしたいのか?」「自分の目的を達成する為にどんな資格が必要なのか?」というビジョンが無いままただ資格に挑戦し続けていると、単なる資格コレクターで終わってしまう事になってしまうかもしれません。