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情報処理技術者試験とは?

情報処理 情報処理技術者試験は、経済産業省が行っている、情報処理技術者としての「知識・技能」の水準を認定する国家試験です。


情報処理技術者試験は、レベルに応じて4段階に分かれています。レベル1の一般的な資格から高度試験と呼ばれるレベル4まで知識及び技能レベルに応じた数種の試験が用意されています。


情報処理技術者試験の評価

一般的にIT関連の資格試験といえば、情報処理技術者試験と民間企業が実施しているベンダー試験に分類されます。


ベンダー試験の代表格と言えば、今やデータベースシェア1位を誇るオラクル社が実施しているオラクルマスター試験やネットワーク機器のデファクトスタンダードと呼ばれるCisco社が実施しているCisco認定技術者試験が上げられます。


しかし情報処理試験にもデータベーススペシャリスト試験やネットワークスペシャリスト試験といった上記ベンダー試験と同様の試験が実施されています。果たしてどちらの方が市場価値は高いのでしょうか?


ベンダー資格との比較

単純にどちらが優位と比べるのは難しいのですが、就職・転職市場、さらに就業後の待遇を考慮すれば国家資格である情報処理試験に分がある、すなわち評価が高いと言えるでしょう。


まずベンダー資格の場合、例えばネットワーク関連の資格であれば当然ネットワークに関する知識を問われる試験内容になりますが、ベンダー資格を実施している企業の製品に関連する知識も多く問われることになります。


そのため、一つの企業の製品の知識に特化せず幅ひろい知識を評価される国家資格の方が評価が高い傾向にあります。


さらに多くのベンダー資格は、数年で資格の効力が失効してしまうようになっています。さらにベンダー資格の場合、複数の試験に合格してようやく認定されることなど受験する側にもまた評価する側にも多少複雑な仕組みになってしまっています。


コンピューター
そのため、各企業では資格手当の対象としにくく、国家資格であるネットワークスペシャリスト試験に合格すれば一律数万円という手当が出るのに、ベンダー資格では資格手当が出ないというケースも多くの企業で見受けられる傾向です。


ですので、既にIT関連の仕事をしていて後々転職を考えている方や将来的にIT関連の企業に就職したいと考えている方は、国家資格である情報処理試験の取得を目指した方が有利になると言えるかもしれません。

どの試験を狙えばいいか?

とはいえ、情報処理試験の中にもいくつかの種類がありますので、自分はどの試験を狙えばいいのか?迷うかもしれません。下記にいくつかのパターンを記載しましたので、ご自身の状況に応じた試験を狙うといいかもしれません。


<IT関連は全くの未経験でパソコンも趣味程度>
全くの未経験であれば最も初級試験であるレベル1の「ITパスポート試験」からチャレンジするべきでしょう。現在ITパスポート試験は、CBT方式と呼ばれるパソコン上で行われる試験に移行しましたので、ある程度柔軟に日程も選べて気楽に受験する事が出来るようになっています。


<業務や趣味でかなりパソコンは使っていてIT系に転職希望>
既にそれなりの知識があるという方は「基本情報処理技術者」から挑戦してみましょう。ITパスポートはかなり初級者レベルですので、既にかなり知識がある人の転職の際の武器にはなり難いでしょう。基本情報処理技術者クラスの資格を持っていれば、業界未経験でも評価が高まりますし、即戦力の可能性も高まります。


<現在IT関連に勤務中。同一業界で転職希望>
IT業界の中でさらなるステップアップを目指すのであれば、レベル4の高度試験を狙うべきでしょう。ネットワークが得意ならネットワークスペシャリスト、データベースが得意ならデータベーススペシャリストという自分の得意分野をアピールできる高度試験が有利となります。別に基本情報から応用情報処理と順番にステップアップしていく必要は無く、自分が得意な分野を極めた方が採用側の評価は高まるでしょう。